TRPG メタルヘッド 『フルボーグ』と『生身の人間』と『メカニック』
初代メタルヘッドのルール整理上で避けて通れないのが『フルボーグ』と『生身の人間』と『メカニック』の差異の表現です。
本日はMHプレイヤーズマニュアル(以下PM)に掲載されている『フルボーグ』の処理についてまとめてみました。
PM 12頁 [2.1.10]耐久レベル:SUV
総合的な身体の強さを表します。…略…。またサイボーグはその構造上から、Sを使用し、A、B、F、Gは人間以外の生物を表します。生身の人間でも、例えば腕がサイバー化されていれば腕部のみはSにできます。…
PM 24頁 ※対物効果:アンドロイド、コンバットシェル他のメカの場合、使用武器の火力だけを命中したサイの目にプラスして対物効果欄を見ます。他は"対人"とすべて同じです。
PM 58頁 [7.2]サイバー戦闘ルール
フルボーグのSUV値は、全身"S" になるわけですが、例えば腕を義手に替えた者がダメージを受けた場合(それが片腕のみでも両腕とも義手と見なします)はこれも "S" として見ることができます。…略…。また、サイボーグはどんなに装甲が厚くても基本は人間なので、メカの装甲のようにⅠⅡ類火器のダメージを無視することはできません。サイズは同じでもここにサイボーグとコンバットシェルの違いが見られます。
PM 61頁 制式フルボーグ・サンプルチャート
キュクロプス HP35 A80/70%
甲人Ⅲ型 HP25 装甲なし
ネッガー HP35 A70/80%
ユーロボーグM HP30 A50/60%
バイパー HP20 装甲なし
さて感想ですが…どうしよう…( ̄~ ̄;)
☆フルボーグなのか、アンドロイドなのか、サイボーグなのか…表記ブレが凄い。記述内容もP24とP58で相反するような表現も見られ、ルール作成中に整合がとりきれないまま販売された可能性が見て取れます…。
☆P24 『アンドロイド、コンバットシェル他のメカの場合』の解釈が未だ出来ない(-_-)。解釈案①アンドロイド + CS以外のメカニックを指すのか? 解釈案②(アンドロイドとCS)以外のメカニックを指すのか? 解釈案③アンドロイド + CSを含む全てのメカニックを指すのか? 正解は①~③のどれなんでしょうか?
☆P24 『使用武器の火力だけを命中したサイの目にプラス』の解釈も謎…。対人戦闘の場合、命中したサイの目にプラス出来るのは①使用武器火力②スキルボーナス③損傷により累積したダメージ修正値 の3種類なんですが…標的が誰であれ何であれ武器使用者の"技術"に依存したボーナスである②スキルボーナスをプラスできない理由が思い浮かばない…。暫定解釈として『メカニック(フルボーグ・ハーフボーフは含まない)全般への攻撃の場合、命中したサイの目に使用武器の火力とスキルボーナスをプラスします。その後、使用武器の対物効果欄を参照し実質効果が◎○△×のうちどれかを確認します。』を採用していましたが…。
☆フルボーグに関係ありませんが PM 22~28頁の戦闘ルールから"対人戦闘における(武器の実質効果の)対人効果欄の参照"に関する記述がスッポリ抜けてますな。いまさらビックリ。
☆P58 "義手"じゃなくて"サイバーアーム"と呼びましょうよ…
☆P58 片側の四肢のサイバー化でも両側がサイバー化されたと見なす→命中判定が左右独立していないことが理由ではないかと…。
☆P58 『メカの装甲のようにⅠⅡ類火器のダメージを無視する』→そんなルールありましたっけ?→『メカの装甲のように 装甲チェックに成功することで ⅠⅡⅢⅤ類武器(の中で実質対物効果が△の火器)によるダメージを無視する』 が正解。
☆P58 フルボーグとCSが同じサイズ設定になっています。→クロムビートモジュールP9"本体重量差決定チャート"で訂正?
☆P61 フルボーグにHPが設定されています。確かにどのタイプのフルボーグも SUV "S"だけで頑丈さを評価するなら性能差がつきませんのでHP制もアリに思えます。しかし、SUV制を唱いながらHPを掲載し そのことについて一言もPMで触れていないのは如何なものか??
☆P61"キュクロプス"のHP35は装甲車"ウォーライノ"のHPを超えています…スゲェ。