読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

blog side.O

40代おっさんによるオタクっぽい脳内井戸端会議

ワースブレイド世界における鎧の考察後編 とハウスルールにおける防具データ改変

前回、旧版ワースブレイドにおける鎧に関して考察してみた。

まとめとしては以下の通り

☆スターティングブック掲載の謎鎧レザー・シールドの正体はTRPGで馴染みのスタテッド・レザーであった

☆その改名理由が不明

☆WBにおけるスタテッド・レザーの日本語訳(呼称)がおかしい

☆WBにおけるラメラーの日本語訳(呼称)もおかしい

☆中世欧州がモデルのWB西方にはラメラーが似つかわしくない

☆史実のラメラー・アーマーはスタテッド・レザーよりも防御力が上のため、WBルールのアイテム性能と齟齬が生じる。

☆中世欧州がモデルのWB西方の鎧はチェイン・メイルを中心に展開されているべき。

☆本来のチェイン・メイルの防御力はラメラー・アーマーに劣るモノでしかない。

☆WBでは部分鎧としてのチェイン・メイルはルール化されておらず、全身鎧のチェインメイルもプレート・メイルと性能が並ぶ等の過剰評価がされている。

☆WBにおけるプレート・メイルは騎士の象徴でないため購買層が良く分からない。

 本日は考察後半戦。

プレート・メイルの黄昏

WB西方におけるプレート・メイル(プレートアーマー)の意義について考えていきます。まず前提条件として、操兵が600年程前より工呪会より兵器として供給される世界であり、1000年前までは現在の文明を超える技術を持つ先史文明が存在した世界。

一体いつの時代からプレート・メイルが存在したのでしょうか?

先史文明で既に発明済みであったであろうプレート・メイル作成技術がそのまま現文明へと継承されたのか?それとも、地球と同じく長い年月をかけチェイン・メイル時代を経てプレート・メイルに至ったのか?または、先史文明の遺物が手本となり、速やかにプレート・メイルが再発明された可能性もあります *1

また、史実では敵陣への騎馬突撃の際の身体防護を目的として発明されたプレート・メイルですが、操兵がいる戦場で必要とされたのでしょうか?

つまり敵陣へと真っ先に突撃するのは味方の《操兵》であり、いくらプレート・メイルで防御力を固めようが敵陣で待ち構えているのも敵の《操兵》だと言うことです。

f:id:kappa_take:20170307002326p:plain

究極の重装騎兵と言える《操兵》が存在するなら、操兵に乗らない騎士は軽騎兵の役割を担うしかないんじゃないかと思うんですよね。つまり、WB西方における馬上の騎士はプレート・メイルではなく軽装鎧を装備しているんじゃないか?と推測したりして (´・ω・)

もっとも、西方において全ての軍隊が《操兵》を保有してるとは限らず、《操兵》が無い軍隊がどんな対操兵戦術を取るのかも考えてみます。…真っ先に考えられるのが、対《操兵》兵器として馬上槍の集中投入で《操兵》を倒し、後詰めとしてプレート・メイルを着込んだ重装騎兵を敵陣へと突入させる…こんな感じでしょうか?

f:id:kappa_take:20160719023324j:plain

やっとプレート・メイルが活きてきそうな状況が出現しました。

しかし…《操兵》にランスチャージを行う騎士ですが死亡率半端無さそうですね…貴族である騎士様でなく、専門に訓練を積んだ下級兵士が実際に使い捨てにされる状況しか思い浮かびません (´・ω・) …その場合、わざわざ高価なプレート・メイルを下級兵士に装備させるでしょうか?どうせ《操兵》の一撃がかすりでもすればプレート・メイルだろうが革鎧でも結果は一緒。下級兵士側も防御効果を期待できないなら動きやすい軽装鎧を望むかも知れませんね…。反面、貴族である騎士様は史実における馬上槍試合用のプレート・メイル *2 じみたモノを開発し装備していたんじゃないか?と妄想したりして(´・ω・) *3

う~ん。本当に《操兵》がいる状況ではプレート・メイル不要だな …φ(:3」∠)_

WB西方では既にヘビィクロスボウが普及していますからね…馬の機動力を活かした騎士ですら狙撃貫通されますし…重装騎士の突撃を阻む斧槍(ハルバード)も充分普及済み *4

こんな移動力に乏しい装甲兵士なんかクロスボウのいい的ですよ …φ(:3」∠)_

f:id:kappa_take:20170308110204j:plain

末端の兵士までワンオフで高価なプレート・メイルを装備できる軍とか夢過ぎます。傭兵団の兵士達なら上の写真の様な状況もあり得るかも知れませんが…

大体、プレートメイル黄金時代なんてのは『弓などの射的武器を敬遠する風潮や儀礼化した騎士同士による一騎討ち *5 が戦争の体系となる』という史実のような特殊状況でしか起こり得ないものなんでしょうな (´・ω・)

 WB世界には未だ『火器』が出現していませんが、史実通りプレート・メイルにはクロスボウや斧槍による戦術に駆逐される未来が待っており、《操兵》の存在で既に主流ではないプレート・メイルが消える日が来るんじゃないでしょうか??(´・ω・)

あっ!王侯貴族の儀礼的な用途では残るかも知れませんね  *6。 

f:id:kappa_take:20170308113159j:plain

 

以降はハウスルールのお話… 

鎧の価格&防御力

f:id:kappa_take:20170307003452p:plain

 価格に関して…やはりプレート・メイルが異様に安すぎる。チェイン・メイルの1.5倍価格って…

1ゴルダ=1000円換算で30万円 (・´ω`・)

f:id:kappa_take:20170308114705j:plain

上記表はワースブレイドd20からの防具データとなりますが、革鎧と金属鎧でこれくらいの価格差は欲しいものです。旧版とd20版、両者共にゴルダ表記の筈ですが価格がズレています (-公- ;) *7

ハウスルールに取り入れるならこんな感じでしょうか?

操手用防具     100G *8 

ハード・レザー   50G

スタテッド・レザー 100G

ラメラー      200G

ブレスト・プレート 800G

チェイン・メイル  2500G

プレート・メイル  6000G

オープン・ヘルメット15G

フル・ヘルメット  75G

スモールシールド  15G

ミドルシールド   50G

ラージシールド   100G

 

防御力に関して…本当なら吸収点は以下の序列だと思うんです。

パッド入り皮チョッキ

< ハード・レザー

≦ スタテッド・レザー

< 鎖帷子 *9

< ラメラー

< ブレスト・プレート

< チェイン・メイル *10

≪ プレート・メイル

旧版と違い、最後発のd20版ワースブレイドでは、ラメラー(板金入り革鎧)とスタテッド・レザー(鋲打ち革鎧)の序列がキチンと訂正されていました。やはりハウスルールもコレに習うべきでしょう。

WB西方にそぐわない”ラメラー”の代替品

前回に書きました通り、ラメラー・アーマー自体が中世欧州世界観をもつWB西方に似合いません。つまり防具表の”板金入り革鎧”にふさわしい英語名で代替えしなくてはなりません。

中世欧州におけるスタテッド・レザー以上ブレスト・プレート以下の胴鎧として候補は

ブリガンダイン *11

f:id:kappa_take:20170307004010j:plain

f:id:kappa_take:20170307004037j:plain

ホーバージョン *12

f:id:kappa_take:20170308123434j:plain

 の2種類が浮かびますが…ハウスルールではブリガンダインの名称を採用したいと思っています。呼称(日本語名)板金入り革鎧とも構造が合致しますしね (人・ω・)

布製ではない、革製ブリガンダインは一見スタテッド・レザーにも見えますが、こんな外観です。

f:id:kappa_take:20120721010625j:plain

防具性能表をイジるなら

f:id:kappa_take:20170307003452p:plain

f:id:kappa_take:20170308175545p:plain

こんな感じですかね…プレイヤー達がWMの目が届かない所で参照するアイテム類のデータ改変には手を出したくなかったのですが…仕方ありません。

結局、スターティングブックの謎鎧”レザー・シールド”の件は、箱版で積み重なった鎧知識に関する誤解から生じた矛盾をスターティングブック編集の人達が修正しようと迷走した結果なんだろう…と今なら理解できる気がします …φ(:3」∠)_  *13

今回も画像は無断拝借なんで問題あれば速攻消しますんで、ご連絡の程を… (_;′Д`)_

追記:操兵EXの『操兵の世界』に《操兵》による戦争の詳細記述がありました。

西方における戦争は、両将軍の名乗り→腕利きの人間同士による一騎打ち(前座)→両陣から届かない程度の距離で弓をパラパラ射掛け合い(ほぼ死者0)→歩兵による乱戦(騎兵は歩兵を監督する役目、敵陣突入は無し。ここでもほぼ死者0)→普及型狩猟機同士による一騎打ち(二つ目)→従兵機が参加する乱戦(あくまで操兵のみで戦闘、人間は参加せず)→敵が総崩れにならない場合→旗操兵同士の一騎打ち(真打ち)→決着(旗操兵の破壊・奪取)される前に操手は降伏する。敗軍は旗操兵の機体だけを回収し操手は捕虜となる。

……なんじゃこれ?

人命尊重の戦争だそうですが、ツッコミどころ満載だな_(:3 」∠)_

言えることは西方歴830年台まで、騎兵(操兵)による突進力を活かした突撃戦術が存在しないって事… つまり騎兵 *14 がプレート・メイルを着込む必要は皆無(騎兵は人間同士の乱戦おいても歩兵の監督が主任務とか…)。上でも述べましたが歩兵に一人ひとりの体格に合わせた高価なプレート・メイルを着せるとか有り得ない話だし…戦場においてプレート・メイルが必要とされる局面は人間同士の一騎打ち以外に全く無い様ですね。

言われてみれば…西方を震撼させたダカイトラズマ帝国の革新戦術って、《操兵》によるただの”ファランクス”でしかないわけで、史実の紀元前レベルの戦術ですら革新的なのが830年台の西方なのか?…つまりは《操兵》を《重騎兵》ではなく、未だ《重装歩兵》と見立てるのがやっとというレベルな訳ですな (・´ω`・) 聖刻1092の対ウルオゴナ戦におけるアビ・ルーパ隊の活躍のイメージが強すぎて、まさかこんな”戦争ごっこ”をしているなんて思わなかったよ…

*1:正解はワースプロジェクトの方に公式回答をいただかないと判明しないでしょう

*2:胸・肩・盾部が特に重装甲で、首部と視界が固定された専用鎧。

*3:WB西方で馬上槍試合があったかどうか定かではないし、操兵による模擬戦に取って代わられた可能性が高い。

*4: 冒険者が購入可能なことから軍用兵器で無い事は明らか

*5:相手を殺してしまうと身代金が取れないという理由

*6:その場合、豪奢で華美な装飾が施されたモノが必要とされるため価格がスゴイことになりそう…

*7:パッド入り皮チョッキ=操手用防具 に変更されていたり…

*8:但し全身鎧として

*9:胴鎧として

*10:全身鎧として。ひょっとしたら金属ヘルメット&ガントレット&クリーブを装備していて、この吸収点なのかも?

*11:Brigandine。キャンバス地の布や革などをベスト状に仕立て、その裏地に長方形の金属片をリベットで打ちつけることで強度を高めたもの。

*12:haubergeon。半袖腰丈(シャツ状の)の鎖帷子。

*13:そりゃ1988年の箱版刊行時にはWikipediaも無かったし、中世文化に関する研究や紹介本も無かったでしょうし…仕方無いです。d20版で訂正が入ってる分、メタルヘッド開発よりもワースプロジェクトはよっぽど真摯だと思うの  |・ω・`) 

*14:狩猟機に乗ってなければ騎士と名乗れないそうです