TRPG メタルヘッド・ハウスルール "能力値"
初代メタルヘッド ハウスルールでは”能力値”を以下の様に改変します。
プレイヤーズマニュアル(以下PM)11頁 第2章 キャラクター
[2.1]能力値
『MH』のキャラクターは、資質と能力を反映させた種類の能力値を与えられ、それによって個性を表現されます。キャラクター作成時の能力値は、108ポイントを8類種の能力値に振り割って決定します(最低値は7・最高値は20で制限されます)
[2.1.1]能力値の説明
筋力:STR(Strength)
第一義として筋肉の力を表します。重いものを運んだり動かしたりという腕力で何かを成し遂げる行動のチェックのときに使います。また格闘戦のときはダメージの修正にも使用されます。
敏捷力:REF(Reflex)
第一義として敏捷度と運動能力を表します。敏捷を要する行動や、格闘戦などの運動能力を要求される行動のチェックに使用されます。また戦闘行動の順番にも影響します。
器用度:DEX(Dexterity)
第一義に器用さを表します。器用であるということは、銃器の取り回しに優れ、精密作業や爆発物などの操作の際にも使用されます。
知性:INT(Intelligence)
純粋な知能、知識、教育、記憶力を表します。記憶力チェックの他、学問関係のロールに修正されたりもします。
知覚力:PER(Perception)
総合知覚力、注意力、ESPによらない第六感を表します。機械でいえばセンサーに相当します。
共感度:SYM(Sympathy)
人間としての親しみやすさを表します。キャラクターの外見(はある程度、自由に設定してかまいません)よりは、内面から滲み出る雰囲気や振る舞いなどにより決定されます。
意志力:WIL(Will)
意識の強さを表します。サイバースペースでの精神的ショックの許容量、肉体損傷時の心理ダメージの判定に使用されます。
幸運度:LUC(Luck)
幸運度と言うよりは、ゲーム中に消費することでPCのロールの目を有利に修正し、致命的危機を避けることが可能な回数を規定するものです。
[2.1.2] LUCポイント
シナリオ開始時、PCはLUC値と同じだけのLUCポイントを持っています。LUCポイントは消費することで下記の効果を持ちます。
1ポイント消費することでロール時のアクシデントを成功に変える。
2ポイント消費することで未習得の専門スキルロールが可能になります。
最大3ポイントまでを消費することでロール倍率を有利に出来ます(後述)。
4ポイントを消費することで、PCが宣告された損傷ランクを“死亡“から“致命傷”に軽減することができます(後述)。
LUCポイントは、プレイヤーがロールでクリティカルを1回出す度に1ポイント回復します(ただし、PC本来のLUC値が回復上限です)。
[2.1.3] 耐久度:SUV
総合的な肉体/精神耐久度を数値ではなく記号(ランク)で表したものです。生身の人間の場合C・D・Eの3段階で表され、Cが頑健・Eが虚弱ということになります。身体をサイバーパーツに置き換えた場合、その部位の肉体耐久度は”S”になります。フルボーグに脳移植した場合は全身が”S”に、軍用フルボーグの場合は”S+”となります。
SUVの算出
肉体耐久度の場合、体のパーツ(頭、利手、逆手、胴体、両足)毎にSUVを持ち、以下のようにSTR値で決定されます。
【STR】 SUV
7~12 E
13~19 D
20~25 C
精神耐久度も同様にSUVで表記され、WIL値で決定されます。
【WIL】 SUV
7~12 E
13~19 D
20~25 C
SUVはオートプロテクター等の装備で一時的にSTR/WIL値が上昇しても変化しません。
サイバー化および能力値成長により恒久的にSTR/WILが上昇した場合、SUVは再決定するものとします。また、ドラッグには一時的にSUVランクを上昇させるものがあります。
[2.2]能力値の限界
生身(非サイバー)での成長による能力値限界は25です。
因みに、メタルヘッドワールドにおける一般人の平均的能力値は”7”になり、”13”を超える能力は特別な才能と認識されます。”25”という能力値は世界に10人程度しかいないオリンピックファイナリストのような超人であることを意味し、キャラクター作成時の上限能力値”20”であっても十二分に人間離れした能力と言うことができます(とは言え…フルボーグ化された人外の能力を持つ正真正銘の怪物が闊歩しているのもメタルヘッドワールドの真実なのですが…)。
”26”以上の能力値を望むのであれば、禁制品のドラッグによる一時的なブーストやサイバー化による強化、キャラクターをフルボーグ化することで、STR・REF・INT・PERの4種類に限り能力値限界を最大”50”まで引き上げることができます。この”50”という数値はヒューマノイドタイプボディの絶対限界です。
[2.3] 加齢と肉体耐久度
PCの年齢はGMと相談の上、自由に決定して下さい。高齢であるほどスキル決定時に多くのフリーポイントが与えられます(後述)が、肉体耐久度にハンディキャップがつきます。このハンディキャップは、サイバーパーツに置換した部位には適応されず、フルボーグボディに脳移植することで完全に消失します。
PCの年齢 身体耐久度へのハンディキャップ
41~60 SUV 1ランク低下(但し最低Eランク)
61~ SUV 2ランク低下(但し最低Eランク)
補足
キャラクター作成時の能力値を3D6ではなく、ポイント振り割制に変更しました。また、キャラクター作成時における能力値上限20と下限7を設定しました。
INTとEDUを統合し、能力値を9種類→8種類に減らしました。
LUCポイントの効果に”未習得専門スキルのロールチャレンジ”とを”アクシデントの無効化”を加えました。
『耐久レベル』→『耐久度』に表記変更。
精神耐久度をSUV表記で新設。
SUV決定における2D6ロールは廃止し、STR/WIL値のみでSUVを決定します。
軍用フルボーグ用SUV ”S+”を新設。
生身(非サイバー)による能力値限界を18→25に、サイバー化による能力値限界を40→50に再設定しました。
加齢による能力値修正をSUVへのハンディキャップへと変更しました。